不登校特集2 Special Contents

〝不登校に対応〟と謳っている多くの通信制高校から、学校を選ぶポイントとは?

不登校生徒数が中高合算で15万3千人という時代のニーズに合わせて、〝不登校に対応〟を謳う通信制高校はあまたありますが、その中から自分の子どもにぴったりの通信制高校を選びだすポイントは何でしょう? それは「自分の子どもの現状から目をそらさず、子どもの声に耳を傾けること」です。

ポイント1.通信制高校に通学できるのか

どんなに雰囲気や立地が良くても、週5日通学型をとっている通信制高校に、いま不登校の子どもは通えるのだろうか?――それを通学する本人と慎重に話し合ったでしょうか? 例え本人が決めたとしても、いざ通い始めたら集団生活の恐怖心から、授業が終わり生徒の下校時間が過ぎてから、学校に課題を取りに行く日々が続いたという声もあるほどです。

不登校の原因は「いじめ」「先生との相性が悪い」「環境になじめない」といった、ひとことでは済まない複雑な物が複合しているケースが多く、二度目の不登校を防ぐためにも「通学」という問題には慎重にならざるをえません。

ポイント2.学力を見極め、それに見合う通信制高校を選ぶ

不登校の期間が長ければ長いほど、積み重ねで成り立っている日本の教育システムでは遅れが生じてしまいます。不登校に対応している通信制高校でも「中学からの学び直しが可能」としているところがほとんどです。小学校からの学び直しが必要だと思われる場合は、それに対応しているのか確認が必要です。

逆に進学校で不登校になった生徒は、「進学コース」を設けている通信制高校でも物足りなさを感じて、進学のために予備校にも通う生活になることも少なくありません。通信制高校の進学コースでは、AO入試や推薦入試対策に力を入れているケースが多く、難関大受験には対応できないからです。

ポイント3.通信制高校卒業後の進路を考える

文部科学省の調査では、通信制高校卒業後の進学率は2009年時点でも40%近くありますが、気になるのは「教育機関に在籍するのでもなく、就職するのでもない者」が42.1%を占めることです。入学前からの稼業を続けている人や専業主婦(夫)もその中に含まれているのでしょうが、通信制高校関係者に対するインタビューなどから判断すると、高校卒業後も自宅に引きこもってしまうケースが少なくないそうです。

中高生が、しかも現在不登校になっている子が、自分の将来のビジョンを思い描くことはほとんどできないでしょう。親は「高校卒業資格くらいは」というところで思考をストップさせてしまわず、その先のことを考えて通信制高校の選択をサポートしてあげる必要があります。